プチ春劇場:「あなた自身の天使のために」:第7話

浩介が夜道を怖がるように歩く美雪のそばによった。
浩介:どうしたの?
美雪:浩介さん。いや、佐藤・・・
浩介:浩ちゃんでいいよ(言ってもらいたかった)
美雪:浩ちゃんもこっちが帰り道なんですか?(ほっとして安心したように笑った)
浩介:(「自然に浩ちゃんって言ってくれた。素直で可愛い―!しかもこの優しい笑顔。」)(幸)
美雪:どうしたんです?浩ちゃん?
浩介:あ、あーこっち方面なんだよ―。美雪ちゃんは、違った、七瀬さんは??
  (「また言ってくれたー!ノックアウトだ―!でも女の子はどこまで気があるか分からないよな?
  こんなに親しくされるとこっちは本気にしちゃうよ。そうそう座右の名を思い出して・・・」)
美雪:ふ、何か浩ちゃんおかし―ですよ―(笑)それに私も美雪って呼んでください。浩ーちゃん
浩介:そんなー?ははははー呼べないよ・・・・・・美雪ちゃん(男らしく)
  (「言っちゃったよ―!僕は馬鹿だ―!なんかこんなに親しくされると・・・
  しっかりしろ浩介!!でも何でこんなに女の子は明るく、誰にでも親しくできるんだ??
  ホントに本気にしちゃうよ―」)(浩介の心臓がドキドキドキと鳴り始めた)
美雪:ほらおかしい―
浩介:(「まずい!今の一言はヤバいほど可愛い―!!僕はホレてしまったのか?
   ・・・僕はなに考えてるんだ―!たぶんこれは他の人にもやる明るさなんだよ!
   ホレちゃだめだーホレちゃだめだ〜」)(ドキドキドキ)
美雪:私ね、暗いのホントに怖くて、、、でも今は浩ちゃんがいるし、それになんだか楽しい。よかった(微笑み)
浩介:(「ホレれちゃった!!」)(KO!!)
美雪:あれ〜?楽しくないんですか?楽しいのは私だけですか?
浩介:あ、あー僕も楽しいよ(男らしく)
  (「なに言ってるんだ―浩介!でもこれは脈はあるのか??本気にしていいのか?」)
美雪:また〜。浩ちゃんへんですよ。何でそんな話しかたするんです?み・ゆ・き・に・お・し・え・て

浩介鼻血を出して倒れる(撃沈)

美雪:ごめんなさい。私・・・ちょっと大丈夫ですか?
浩介:(「目の前にいるのは天使だね・・・」)(のぼせている)

それから何分かして浩介は何事もなかったように起き上がった

浩介:ごめんごめん僕どうかしてた
美雪:でもホントに倒れるなんて、驚いちゃいました。浩ちゃんってぶりっ子に弱いでしょ?
浩介:そんなーことないよ
美雪:え〜浩介のバカ!美雪のこと好きじゃないの・・・・ってね
浩介、言っているそばからぶっ倒れる。だがすぐに起き上がった。
浩介:ほら、なんてことないでしょ(男らしく)
美雪:服血がついちゃいましたね―。私代えのシャツあるから貸しましょうか?
浩介:そ、そ、そんなーいっいっいっいよーー(男らしく)
  (「まずい!それはいくらなんでもまずい!」)
美雪:何です?(大笑)
浩介:なんだか変だね〜僕!ははははー(男らしく)
美雪:ホント変ですよ〜。ずっとそんな話し方なんですか?
浩介:え、変?男らしくしてたんだけど。
美雪:だめ、普通にしてる男の子がかっこいいのよ。も―単純!(笑)
浩介:な―んだ―。安心!(「ほ〜、昭平達に教えてやろー。・・・でも、まてよ。
   やっぱこの笑顔は特別なのか?ずっと僕を見て笑ってるよ?
   それに今って暗い夜道に二人っきりで誰もいない・・・何か緊張してきた。
   はー子猫のような私の小さなハートがちくちくしてきた〜」)
美雪:私・・・

浩介生唾を飲む。美雪立ち止まり、浩介を見る。

浩介:僕この辺りなんだ。家。(何故か言ってしまった、とっさの嘘だった。何故こう言ったかは浩介は分からなかった)
美雪:私もここ家なの(微笑)

そこは大きな一軒家のとなりだった
浩介はびっくりした!そして余計な嘘を言ったことに自分でダメ出しをした。
彼が夜一人で今日のことを反省会することは言うまでもない。
それから美雪と少しの間、立ち話をした。図書館のこと。クラスのこと。話は止まらなかった。

美雪:いけな〜い。パパに怒られちゃう!
浩介:え、美雪ちゃんのパパ恐いの?(結構ナレナレしく話せる仲になったようだ)
美雪:色々聞いてくれて、ホントありがとう

美雪が家の塀を開けて中に入っていた

浩介:僕こそありがとう

美雪扉の前で一度止まり。ニコリと笑い「おやすみ」と言って家の中に入った。
浩介はその場に立ち尽くした。
浩介と美雪がどんな話をしたか、二人しか知らない。
浩介の心も彼自信分かっていたのかどうかも彼しか知らない。
そして、最後の美雪の微笑みも特別な浩介に対してのものなのか、いつもの微笑みなのか彼女しか知らない。

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