プチ春劇場:「あなた自身の天使のために」:第6話

二学期の朝、修一と麻都佳二人で仲良く登校。

修一:あ、俺ちょっと用あるから先行って
麻都佳:うん。分かった待ってるね、修一。
修一:よ〜!いい天気だねーお二人さん!やー世界は平和だー
昭平:どうしたんだよ?なんでマドンナ(麻都佳のかげのあだ名)と登校してんの?
浩介:それに「修ちゃん」じゃなくて「修一」ってなんだよ??
修一:実はかくかくしかじか・・・
二人:え〜??なんでそんなにお前だけ急展開にうまくいくの??
修一:ま、俺いい奴だから!(誇)そうそう、今度の前夜、俺もう成功したから、どっちかやったら?
昭平:そんな、いいかげんなー    (そういやこの手があったかー!当たって砕けてみるか!?なんちゃって・・・)
浩介:(僕がもしやって、砕けちゃったらどうしよう?もうだめだー。やっぱりー。死のうかー。
   いや、死んでどうする!しっかりしろ浩介!最近変だゾー)
昭平:最近変だゾ、浩介。
修一:ま、とにかくこれも二人のお陰だよー。ホントありがとう!
   俺、今度は二人のキュ―ピットになってやるよー
昭平:いいよ。自分のこと考えろよ。逃げられちゃうゾー
浩介:(修一、僕にはキュ―ピットが必要なんだー)
昭平:覚えてるな。この前の座右の名!
修一:おう!!
三人:女心は難しい!男は優しさ:厳しさ=2:8!!クールなやつほどモテる!!
浩介:でもさぁー、よくマドンナがOKしたなー
昭平:そういや、そうだよなー
修一:それが見掛けより優しくて女らしくて、守ってあげたい。って感じなんだ〜(幸)
   おっとそろそろ行かないと。ハニー今行くよ―!
二人:オーケー、オーケー。イッツ ノー プログレム。

浩介が教室の椅子に座っている。昭平は廊下に出て外を見ている。

昭平:は〜(溜め息)・・・・はあ???(驚)
浩介:どうしたんだよお〜(上の空のまま、窓から外を見た)・・・おおー!?(泣)

となりのクラスの岡田とかおりが体育館の前を一緒に歩いている。
岡田は遠くからではよく分からないがどうやらつまらないギャグをやっているみたいだった。
かおりはそのギャグにではなく、岡田の顔を見て笑顔を見せていた。
二人とも楽しそうに歩いていった。岡田はこちらに気づいたのか貴公子スマイルを放った。

浩介:やめろー!!(泣)お前の笑いなんか見たくない〜!(泣)
昭平:貴公子(岡田のかげのあだ名)め〜!!
   なんでオヤジ臭そうでつまらなさそうなギャグがうけるんだ―??時代はオヤジギャグなのかー??
浩介:(泣)
修平:どうなってんだよ。ドラえも〜〜ん(独り言)
浩介:誰か助けてください・・・(独り言)

二人は走ってはいけない廊下を全力疾走した。

場面は飛んで河原

二人:・・・・
浩介:久しぶりだねー
昭平:久しぶりだなー

少しの沈黙

浩介:・・・・ここで叫んでみればなんかいいことあるかな〜?
昭平:・・・(前のことを思い出した《浩介「諸君!・・・」かおり「私はここにいるよー」
   浩介「聞いてたのか、恥ずかしいなー・・・さあ、握手しよう!」浩介・かおりの楽しそうな顔》)
浩介:前ここで叫んでいいことあったんだー
昭平:・・・(「かおりは誰が好きなんだろう?あの笑顔は?」)
浩介:昭平聞いてる?
昭平:あー
浩介:(「昭平もかおりのこと・・・」)
昭平:(「かおりは俺のこと何とも思ってないのかなぁ。ただの幼馴染みかなんかなんだろうか。
   ただそれだけなんだろうか」)
浩介:(「僕はどうしてんだ。昭平に何も言えない!」)
二人:・・・・
昭平:あーあー(草の上にね寝転ろがり空を仰ぐ)
浩介:あ〜あ〜(続いて寝転がる)

二人何分も沈黙

浩介:あのさ・・・昭平・・・
昭平:浩介、青春ってなんだったけ?お前教えてくれたよな。
浩介:あー。それは・・・
昭平:・・・まだ俺らにも可能性はある・・・っていたよな・・・
二人:・・・
昭平:走るか?
浩介:うん

二人は走った。前のようにただひたすら意味もなくではなく・・・何かを知りたかった。
何でもいいから分かりたかった・・・忘れたいものもあった。
二人疲れて日の暮れた草の上に寝転がった。

二人:あーあーー(二人ともなにかイヤな思いでも振り払うかのように叫んだ。ずっとずっと叫んだ)

通りすがりのおっさん:うるせーぞ!!(去る)
二人:あ、どうもすんません。

おっさんは消え、時が流れる

昭平:・・・俺、決めた。次の前夜、俺やってみるよ!
浩介:そりゃー・・・いい...きっと、成功するよ。
  (昭平が何をするのか浩介には分かった。昭平を応援したかったが、今の浩介にはできなかった)
昭平:(「浩介悪い・・・でも俺の最後になるかもしれないチャンスなんだ」)

少し二人は星を眺めた

浩介:(「昭平に協力してやりたい。けど・・・」)くっそ〜!
昭平:くっそ〜!(昭平には浩介の叫んだ意味が分かった。でも知らないフリをするしかなかった。)
二人:あーあーー
通りすがりの子供:おめ〜ら、うるせ〜よ!!(去る)
二人:・・・
浩介:今の子供誰?
昭平:名札に池田って書いてあったけど(笑いが出た)
浩介:知らないね〜(ふと笑って昭平を見れた)
二人:わーわー・・・・(今日、はじめて笑いながら叫べた)
昭平:俺ら外から見たら単なる馬鹿かもなー
浩介:確に・・・時間も遅くなったし帰るか
昭平:そうだなー

二人は河原から歩きだした

浩介:(「最後に笑えてよかった。男同士の友情が壊れてどうするんだ?しっかりしろ!浩ちゃん!!
   ・・・自分でいうのもなんか照れるなー・・それにかおりだって岡田が好きじゃないかもしれないしねー。
   ポジティブーに!!」浩介ニヤニヤしている)
昭平:(「やっぱ最近浩介変だ。更に磨きがかかって、笑ってるときが何考えてるか分からない。」)
浩介:ここから僕こっちだから。また!
昭平:あーまたな

昭平はなんとなくいい気持で自宅に帰った
浩介は人通りのない帰り道に美雪が一人歩いているのを見付けた。
美雪は夜道を怖がっているようだった。
その女の子らしく、弱々しい姿に浩介の心は急激に引かれた。浩介は自分の気持に迷った。
でも、ホントに好きになってしまったのだ。
どことない罪悪感と今の自分の素直な気持ちが混在したなかで美雪を見つめていた。




何か浩介のことばかり考えて打っている自分がいました。^^;何か不思議な感じでした。
次はいよいよ展開!?が・・・

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