プチ春劇場:「あなた自身の天使のために」:第2話

昭平がかおりを家に送っているとき。(二人少し距離がある)
昭平は少し昨日のことを思い出していた。浩介の家であの時に話したことを・・・浩介はその時こう言った、

浩介:「何馬鹿なこといってるんだ。お前だってなんだかんだ言って好きな人ぐらいいるんだろ〜僕も応援するよ」
昭平:「ありがとう!でも同じ人好になったらどうすんだ?俺に譲ってくれんのか?」
浩介:「どうだろ」
昭平:「お前も誰か好きなやついるのか?」
浩介:「そういうのはあんまり人に言わないんだけどな」
昭平:「てことはいるんだな―どんな子?」
浩介:「ん〜〜〜ま、優しくていい子だよ」
昭平:「普通だな―」
浩介:「それがいいんだよ」
昭平:「そうか、そういえば俺の好きな奴もそんな感じかな?」
浩介:「まじか!?まさか」
昭平:「まさか!?」
浩介:「なんてね。」・・・(少し沈黙)

かおりは今日の図書館でのことを思い出していた。図書館で何か難しい本を浩介が読んでいた

かおり:「何読んでんの?珍しいわねーこんなとこで、」
浩介:「わ!なんだよ急に、それに珍しいだなんて、お前こそ。」
かおり:「私は借りた本返しにきたの、ほら」
浩介:「あーそれね、いい話だったね」
かおり:「え、あんたもこう言うの読むの?以外!」
浩介:「そんな、それになんだよその顔は〜!駄目なの僕が恋愛もの読んじゃ?」
かおり:「別にだめってことはないけど・・・そんなことより何読んでんの?宿題?」
浩介:「また〜!だから僕が宿題以外に図書館に来て、建築の本読んでちゃ駄目?(笑)」
かおり:「別にだめってことないけど、 ふーん建築ねー。で将来何かつくるの?」
浩介:「そんな簡単になんかつくるってのはできないけど、
   いつか体に障害のある人ない人関係なしに使える家をつくるんだ!
   今のグローバルデザインなんて程度じゃない、
   デザイナーなんかじゃできないもっと凄いのつくるんだ!だから僕は頑張る!」
かおり:「へー、偉いね。驚いた!あんたそんないい人だったけ?なんかあった?」
浩介:「僕はずっといい人です!」
かおり:「ごめんごめんー、でもホント凄いよ!かっこいい!」
浩介:「照れるからよせよ、でもまだこのことは誰にもいってないんだ。」
かおり:「なんで?恥ずかしくもなんでもないじゃない!」
浩介:「だからお前がはじめの一人!僕は意外と秘密主義だからお前がはじめで最後の人!たった一人の人!」
かおり:「なにそれ、やだ、口説いてんの?」
浩介:「そんな!そんな風に聞こえた?」
かおり:「え〜!なんだ産まれて初めて口説かれたのかと思ったのに〜」
浩介:「どっちなんだよ、(笑)」
かおり:「あんたもどっちなの?」
浩介:「おいおい女の子がそんなこといっちゃ駄目でしょ?」
かおり:「あら、最近の女の子は待ってるだけじゃないのよ!なんか、お父さんみた〜い!(笑)」
浩介:「でもそんなこと言ったら本気にしちゃう男だっているよ・・・お前かわいいんだから・・・」
かおり:「やっぱ口説いてる―!」
浩介:「そんな」
かおり:「でも私は・・」
浩介:「僕の家ができたら最初のお前はお客さんだ!約束するよ!」
かおり:「うん」・・・

会話はなにもしないでいるうちにAの家の前についた
かおり:ここもう家だから。ありがとう〜
昭平:別に俺ん家だって近いからさー気にすんなよ。
  それにしても俺ん家とホント近いな―。もし家出したらよろしく
かおり:やだよ。もーわけもなく家出するんでしょこのエッチ!
昭平:その言い方なんか傷付くな〜
かおり:それに家はお父さん厳しいの、もし男の子が家に来たら・・
昭平:窓からこっそりと・・
かおり:まだ言ってる
昭平:分かったよ
かおり:でも送ってくれてホントありがとう。実は私怖がりなんだ
昭平:じゃあお化け屋敷で俺と二人だったら・・
かおり:もう止めてよ―この妄想男!(笑)
昭平:わ、さっきより傷付くわ―
かおり:真面目に言って損したわ
昭平:ごめんごめん、ちょっと夜遅いからさ
かおり:夜遅かったらどうなるのよ?だから男の子ってやよね。それにまだ7時じゃないの
昭平:へへへ、それが男よ
かおり:もー、まだ佐藤君の方が大人だわ
昭平:え?佐藤がなんだって?
かおり:いけない、ごめんなんでもないの、今の気にしないで
昭平:今の「いけない」っての何よ気になるよ
かおり:いいのいいの、じゃあまた明日たね〜

(かおり急いで家のなかへ。そして彼女は振り返り、長い髪の毛がふと唇にかかった、 彼女は笑いながら、唇で「おやすみ」と言った)
昭平もお休みを言葉にはせず言い返した。そしてその場で彼女が家にはいった後も立ち尽くした

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